わたしの背景とゼミに対する想いについて書きます。
わたしは、大学を卒業後、シンクタンクの研究員として社会人人生をスタートしました。その中で社会の課題、その根幹にある矛盾や不条理なども学びながら、より良い社会づくりのために何かできないかと自分を模索していました。そこで大学院と仕事を行ったり来たりしながら、どうしたら人と組織がイキイキする社会ができるかということを探究し続けてきました。
その後、一貫して人と組織に関するコンサルティング活動を行いながら、企業や組織で問題を抱えた人の相談に乗り、その解決を支援していく仕事を行ってきました。特に、組織開発や人材育成、人材マネジメントがわたしの専門分野になります。さらに起業を経験し、経営者という仕事もしています。同時に、学問と現場の課題をつないでいきたいと思い、大学教育にも一貫して携わってきました。
そこで感じたことは、多くの人たちが今、窮屈な社会の中で自分らしく振舞えず、一歩踏み出すことができず苦しんでいるということです。そういった人たちが、互いの素直な感情を出し合い、本当の想いに気づき、みんなで踏み出せるような支援をしてきました。組織や社会がつくりだす「謂れなき弱者をなくしたい」というのが、わたしの根幹にある想いです。
ゼミでも、想いは同じです。素直に感じていること、思ったことを言い合える関係をつくり、一人ひとりが未来を切り拓くテーマを一緒に見つけていく。そして、各人が想いをもって一歩踏み出していけるように、応援し合う仲間になる。そんなことができるゼミを一緒につくっていきたいと思っています。