渡部 博志ゼミナール

経営学科で経営組織論と呼ばれる領域の授業を担当することになっているので、組織にまつわることを学べるゼミ、というのが公式的な位置づけになるかと思います。ただ、私自身はこれまでに武蔵野大学で色々な授業を担当していたこともあり、組織にまつわることといっても、例えばリーダーシップの話だけではなく、経営戦略であるとかマーケティングであるとか、そのような企業のマネジメントにかかわることであれば、比較的幅広く学ぶことができると思います。

4年次には卒業論文の執筆に個人で取り組みますが、3年次にはその準備も兼ねてビジネスの世界で生じている事象をグループで分析し発表してもらっています。そのような取り組みを通じて、組織のマネジメントの奥深さと難しさを多面的に理解し、将来に活かしてほしいと思っています。

もちろん、ゼミの卒業生には組織のトップに立つような人材になってもらえればとは思うのですが、こればかりは時の運とか色々あります。ただ、仮にトップに立たなくても、もしもトップがおかしな事をしているときに「それは違いますよ」と勇気を持って言えて、しかもトップからは信頼の厚い参謀役になるような人材は育てられるように思っています。もちろん、そのためには多くの知識も身につけておかなければなりません。少し風呂敷を広げさせてもらうとすれば、私の夢としては「諌言できる参謀」を育てることですね。