経営学って何だ?

ちょっと学んでみる 02

経営学の定義とは

経営学は、「経営」という営みを探究する学問です。経営には様々な定義がありますが、武蔵野大学経営学部では、「人々を通じて、事を成し遂げる(Doing Things through Others)」こと、より平たくいえば、「みんなで協力して何かを実現する」という営みを経営だと考えています。

この考えに基づいて、武蔵野大学経営学部は、経営学を「組織の効率的・効果的な運営を考えること」と定義しています。

組織には、様々なカタチがあります。経営学の中心的な対象である企業をはじめ、自治体や非営利団体(NPO)、さらに言えば、高校の部活動や生徒会も組織で、そこには経営があります。こういった様々な組織を何とかして上手に運営するためにどうしたらいいか、これを考えることが経営学の本質なのです。

このように経営学を説明しても、企業が上手に運営されたかどうかは利益が得られたかどうかによって決まるのだから、結局は金儲けの学問なのではないかと考えることもできるかもしれません。このように考えてしまうのは、企業が最後に利益を出すまでに、たくさんのものごとに取り組んでいることを見落としてしまっているからです。

経営が成り立つとはどういうこと?

先ほど述べたように、価値を生み出すためには長い道のりと多くの困難が待ち受けています。どうすればお客様は満足してくれるのだろうか? どうすれば供給業者と良い取引関係が築けるのだろうか? どうすれば従業員が幸せに一生懸命働いてくれるのだろうか? どうすれば費用を抑えられるのだろうか? どうすれば、どうすれば…。

こうしたたくさんの「どうしたらいいのか」を考えて行くのが、経営学です。その経営学の中でも、「どうしたらいいか」をもっと大胆に、もっとも長い目線で見つめる考え方を、「経営戦略」とか「戦略的思考」と言います。

 

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